vitamin D
「自粛要請」によって家に閉じこもり、日光を浴びる機会が極端に減った人も多いかもしれないが、とてももったいない。
なぜなら日光を浴びると、体内では「ビタミンD」という“万能ビタミン”が生成されるからだ。ビタミンCなどほかのビタミンは体内で合成できない栄養素だが、ビタミンDだけは唯一、食材だけでなく日光を浴びることでも体内で作ることができる。
私たちの皮膚の細胞は太陽光の刺激を受けるとコレステロールに作用し、ビタミンDに変化するのだ。
そして、ビタミンD濃度が高いほど全死亡率が減少することがわかっている。
英国医師会雑誌『BMJ』で2014年、「血中のビタミンD濃度が10ng/ml低下すると、死亡率が16%上昇する」と発表された。
ヨーロッパの全死亡の約9%、米国のおよそ12%にビタミンD欠乏が関与する、ともある。
日本での大人のビタミンD欠乏に関する大規模なデータはないが、不足している人が多いと指摘する専門家が少なくない。理由は2つあり、1つは同じようなライフスタイルで暮らす韓国で、調査対象の7割超がビタミンD欠乏症だったという報告がある。