亜鉛欠乏
亜鉛欠乏
亜鉛欠乏と聞くと味覚障害を真っ先に思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし亜鉛は300種類以上の代謝酵素の活性化に必要な成分で、その働きは味覚の維持にとどまらず、免疫、発育、皮膚代謝、生殖機能や精神・行動への影響にまで及びます。
例えば抑うつ状態や情緒不安定は亜鉛欠乏で出現することがありますし
うつ病の患者さんで血清亜鉛値が低い・病状の改善とともにその数値が回復する・プラセボと比較して亜鉛を補充した方が抗うつ効果が高い、といった報告があります。
亜鉛を多く含む食べ物としてはカキや煮干し、ピュアココアなどがありますが、欠乏状態から食事療法だけで改善することは難しく亜鉛製剤を内服することが推奨されます。
爪に白斑(亜鉛欠乏の一症状)がある人は食事を見直してみるのがよいかもしれませんね!
國信