🎒「足りるを知る」
あるバックパッカーの食の話しがとても面白かった。十分な食料を持たずに大自然の中で生きた時のこと、栄養不足でフラフラになるかと想像していたが、むしろ体調はすこぶる良好。特に消化器系が改善され、快食快便だったと言うのだ。粗食と大自然が人間本来の生命力を呼び覚ましカラダが「頑張らなきゃ」と働いたのだろう。
普段の日常では、全てが満たされている。欲求の中でも食は特に満たされ過ぎていて、カラダは頑張るどころか、バグってる笑
少し前までは、他人がどれだけの美味い物を食べたかなんて知る余地もなかった。テレビのCMで流れてくる食べ物を見て「うまそ〜だな〜」と思うくらいだった。今は、SNSやネットで他人と比較して羨ましいと思う機会がたくさんある。だからより食べたい欲求が膨れ上がる。
食って行く事が生きる最低限の基準だとしたら、それが低いレベルで足りると分かると気持ちが楽になる。これだけでも「生きていけるんだ」と言う安心感だ。
足りるを知る経験は、たくさんを得るより何倍も心強い。贅沢に慣らされ、他人との比較に影響されがちな我々は、何かと心配し過ぎてるのかもしれない。46